秋になると「狩猟解禁」という言葉をニュースやSNSで見かけるようになります。狩猟には決まった期間があることは知っていても、いつからいつまでなのか、なぜその時期なのかまでは、あまり知られていないかもしれません。
僕は2013年に狩猟を始め、そこで出会った野生の肉のおいしさがきっかけで、ソーセージを作るようになりました。この記事では、狩猟解禁の時期と猟期のしくみ、そしてジビエが店頭に出回る時期との関係をまとめます。

狩猟解禁って、猟師にとってはちょっとしたお正月みたいな日なんですよね。山の空気が、急に引き締まる感じがします。
狩猟解禁日は、北海道以外は11月15日

狩猟ができる期間(猟期)は、鳥獣保護管理法という法律で決められています。北海道以外では、原則として11月15日から翌年2月15日まで。北海道では、10月1日から翌年1月31日までです。つまり、多くの地域では11月15日が「狩猟解禁日」になります。
この時期に猟期が設けられているのは、動物の繁殖や子育ての時期を避けるためと、冬は山の草木が枯れて見通しがよく、安全に猟を行いやすいためといわれています。
猟区では期間が長い
狩猟のために管理された「猟区」という区域では、一般の猟期より長い期間が設けられています。北海道以外の猟区では、10月15日から翌年3月15日までです。
都道府県によって延長されることも
鹿や猪が増えて農林業への被害が大きい地域では、都道府県が独自に猟期を延長していることがあります。たとえば「鹿と猪に限り、11月1日から3月15日まで」のように、対象の動物と期間を決めて延ばす形です。実際の期間は、狩猟をする都道府県の案内で確認する必要があります。

同じ「解禁」でも、場所によって日付が違うんですよね。猟をする人は、毎年の案内をしっかり見ています。
猟期の主なルールを表で見る

猟期にかかわる主なルールを、表にまとめました。細かな決まりは地域ごとに違うので、目安としてご覧ください。
| 項目 | 北海道以外 | 北海道 |
|---|---|---|
| 猟期(原則) | 11月15日〜翌2月15日 | 10月1日〜翌1月31日 |
| 猟区内の猟期 | 10月15日〜翌3月15日 | 9月15日〜翌2月末日 |
| 延長 | 鹿・猪などで、都道府県が延長している場合がある | |
| 必要な手続き | 狩猟免許に加えて、猟をする都道府県での狩猟者登録 | |
銃を使った猟は、日の出から日没までと時間も決められています。猟期だから自由に獲ってよいわけではなく、免許、登録、場所、時間、獲ってよい動物の種類など、いくつもの決まりの中で行われています。

ルールがきっちりあるからこそ、安心して山に入れるんだと思います。柔術と同じで、ルールの中でどう動くかが大事なんですよね。
猟期以外の「有害鳥獣捕獲」とジビエの関係

猟期は冬の3か月ほどですが、ジビエは一年を通して出回っています。これは、猟期とは別に「有害鳥獣の捕獲」が行われているためです。
鹿や猪による農作物や森林の被害を防ぐため、市町村などの許可を受けて、猟期以外の季節にも捕獲が行われています。捕獲された動物の多くは、これまで食べられずに処分されてきました。その肉を、衛生的に処理してジビエとして活かす取り組みが、全国で広がっています。
僕が初めて自分で獲った鹿を捌いて食べたとき、そのおいしさに驚きました。同時に、この肉が駆除されて捨てられていることを知り、この美味しさを伝えたいと思ったのが、ドットコミュの始まりです。
ジビエが出回る時期と、選び方

猟期の始まる11月から冬にかけては、ジビエ料理を出すお店が増え、精肉としてのジビエも手に入りやすくなります。冬の猪は脂がのり、鹿はしっとりとした赤身になるといわれ、ジビエをいちばん楽しめる季節です。
猟期以外の季節に楽しむなら、冷凍のジビエや加工品が便利です。ジビエを選ぶときは、どこで獲れた肉か、どんな施設で処理されたかがわかるものを選ぶと安心です。僕たちは、広島県東広島産の猪と鹿を、罠猟のあとナイフで血抜きし、速やかに衛生的な施設で処理してもらった肉だけを使っています。
解禁の時期を知ると、ジビエの見え方が変わります

狩猟解禁日は、北海道以外では11月15日、北海道では10月1日が原則です。地域によっては鹿や猪の猟期が延長され、猟期以外の季節にも有害鳥獣の捕獲が行われています。
レストランのメニューにジビエが増えてきたら、山では猟期が始まっている合図です。その季節の一皿を、ぜひ味わってみてください。

- 狩猟の解禁日はいつですか?
- 北海道以外では原則11月15日、北海道では10月1日です。都道府県によっては、鹿や猪などについて期間が延長されている場合があります。
- 猟期はいつまでですか?
- 北海道以外では原則翌年2月15日まで、北海道では翌年1月31日までです。猟区ではより長い期間が設けられています。
- 猟期以外に鹿や猪が獲られることはありますか?
- あります。農作物や森林の被害を防ぐため、許可を受けて「有害鳥獣の捕獲」が一年を通して行われている地域が多くあります。
- ジビエを食べるのにいちばんよい時期は?
- 一般には、猟期にあたる秋から冬が旬といわれます。冷凍のジビエや加工品なら、季節を問わず楽しめます。






















