ジビエの旬はいつ?|鹿肉・猪肉がおいしい季節

薄切り肉と赤・緑のピーマン、きのこの炒め物
ジビエの旬は、一般に狩猟期間にあたる秋から冬といわれます。ただ、猪は冬に脂がのる一方、鹿は青草を食べる夏から秋が美味しいといわれます。鹿肉・猪肉の季節ごとの違いを表にまとめ、旬以外の季節にジビエをおいしく楽しむ方法も、広島でジビエのソーセージを作る立場からお話しします。

秋が深まると、レストランのメニューに「ジビエ」の文字が増えてきます。ジビエには旬があると聞くけれど、それがいつなのか、何がどう違うのかは、意外と知られていないかもしれません。

ジビエの旬は、一般に秋から冬といわれます。ちょうど狩猟が解禁される季節で、猪や鹿が冬に向けて体を整える時期でもあります。この記事では、鹿肉と猪肉それぞれの季節ごとの違いと、旬以外の季節にジビエを楽しむ方法を、ジビエでソーセージを作っている立場からお話しします。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

寒くなってくると、山の気配が変わるんですよね。ジビエの季節が来たなあ、とちょっとそわそわします。

ジビエの旬が秋から冬といわれる理由

青空と山に囲まれた田園風景

ジビエの旬が秋から冬といわれる理由は、大きく2つあります。

ひとつは、狩猟期間です。狩猟で獲物を獲ってよい期間は法律で決められていて、北海道以外では原則として11月15日から翌年2月15日まで、北海道では10月1日から翌年1月31日までです。昔から、ジビエが市場に多く出回るのはこの時期でした。

もうひとつは、動物の体の変化です。山の動物たちは、秋に木の実などをたくさん食べて、冬を越すための体を作ります。この時期の肉は、脂がのって味がよいとされています。

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鹿肉と猪肉、それぞれの旬

狩猟用の服装で肩を組む男性2人

同じジビエでも、鹿と猪では季節による変わり方が違います。

猪肉は、冬の脂が魅力

猪は、秋にどんぐりなどの木の実を食べて、冬に向けて脂をたくわえます。寒い時期の猪は、白くて厚い脂がのり、甘みのある味わいになるといわれます。猪鍋(ぼたん鍋)が冬の料理として親しまれてきたのも、この脂のおいしさがあってこそです。

鹿肉は、夏から秋が美味しい

鹿は、猪とは旬の季節が違います。鹿の主な食べ物である木の芽や草は、春に芽吹いて、夏に向けて青々と茂ります。それをたっぷり食べた夏の鹿は、旨みが濃くなり、体に脂がのってきます。自治体の資料でも、鹿肉の旬は春から秋とされていて、猟師の間では「夏鹿(なつじか)」と呼んで美味しい鹿の代名詞のように言われます。

反対に、冬は食べ物が少なくなるので、雪の多い地域ほど、春に向けて脂が落ちていくといわれます。また、秋の繁殖期のオスは肉質が変わりやすいともいわれ、季節だけでなく、性別や年齢でも味が変わります。もともと脂の少ない赤身の肉なので、どの季節でも赤身の味わいが主役です。

どちらも野生の動物なので、同じ季節でも、住んでいる山や食べてきたもの、一頭ごとの状態で味が違います。旬はあくまで目安で、個体差が大きいのもジビエの面白さです。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

冬の猪の脂は、本当に甘いんですよね。あの脂があるから、猪のソーセージはジューシーに仕上がります。

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季節ごとの違いを表で見る

黒胡椒を添えたソーセージ

鹿肉と猪肉の季節ごとの傾向を、表にまとめました。地域や個体によって違いがあるので、目安としてご覧ください。

季節 猪肉 鹿肉
春(3〜5月) 冬を越して脂が落ちやすい 冬を越して脂が少なく、さっぱりした赤身
夏(6〜8月) 脂は少なめで、赤身が中心 青草を食べて旨みが濃くなり、脂がのってくる。鹿の旬といわれる
秋(9〜11月) 木の実を食べて脂がつき始める 脂がのった状態が続く。繁殖期のオスは肉質が変わりやすい
冬(12〜2月) 脂がのり、甘みが増す 食べ物が減り、地域によっては脂が落ちていく

狩猟期間以外の季節にも、農作物の被害を防ぐための「有害鳥獣の捕獲」として、多くの地域で一年を通して猪や鹿が捕獲されています。猟期ではない夏にこそ、鹿は旬を迎えます。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

猪は冬、鹿は夏。僕はずっとそう言ってるんです。季節ごとに主役が入れ替わるのが、野生の肉の面白さだと思います。

目玉焼きと葉物を添えた焼きソーセージ2本

ジビエの季節、ソーセージで味わってみませんか?

広島の猟師仲間から仕入れた猪と鹿を、自分たちの工房でソーセージにしています。冷凍でお届けするので、食べたい日に湯煎して焼くだけです。

ソーセージを見る

旬以外の季節にジビエを楽しむには

鹿と猪のソーセージ計8パック

ジビエを一年中楽しむなら、冷凍のものを選ぶのがいちばん手軽です。獲れた肉を素早く処理して冷凍すれば、おいしい状態のまま保存できます。

僕たちは、広島県東広島産の猪と鹿を、狩猟をしていた頃からの猟師仲間から仕入れています。罠で獲ったあと、ナイフで確実に血抜きをして、すぐに衛生的な施設へ運んでもらった肉です。それを自分たちの工房でソーセージにして、急速冷凍し、真空パックでお届けしています。賞味期限は、-18℃以下の冷凍保存で製造から12ヶ月です。

ソーセージは、部位を問わず肉を活かしきれる形でもあります。冬の脂ののった猪も、夏の旨みの濃い鹿も、それぞれのよさを配合で引き出せるのが、ソーセージのいいところです。

旬を知ると、ジビエがもっと楽しくなります

焼いた肉とサラダの定食皿

ジビエの旬は、狩猟期間にあたる秋から冬が目安です。冬の猪は脂がのって甘く、鹿は青草を食べる夏から秋に旨みと脂がのるといわれます。そして、旬以外の季節にも、それぞれのおいしさがあります。

寒い季節には旬のジビエ料理を、それ以外の季節には冷凍のソーセージで。季節ごとの違いを知っておくと、ジビエとの付き合い方がぐっと広がると思います。

関連コラム ジビエとは?鹿肉・猪肉の特徴と、食べる前に知っておきたいこと

看板の下で肩を寄せ合って笑う男性4人

ジビエの旬はいつですか?
一般に、狩猟期間にあたる秋から冬が旬といわれます。北海道以外の狩猟期間は原則11月15日から翌年2月15日までです。
猪肉がいちばんおいしい季節は?
冬に向けて脂をたくわえる、寒い時期の猪がおいしいといわれます。白く厚い脂に甘みがあります。
鹿肉がいちばんおいしい季節は?
青草をたっぷり食べる夏から秋が美味しいといわれ、自治体の資料でも鹿肉の旬は春から秋とされています。冬は食べ物が減るため、地域によっては脂が落ちていきます。
旬以外の季節にもジビエは食べられますか?
食べられます。有害鳥獣の捕獲として一年を通して捕獲が行われている地域が多く、冷凍のジビエなら季節を問わず楽しめます。
冷凍のジビエソーセージはどのくらい日持ちしますか?
ドットコミュのソーセージは、-18℃以下の冷凍保存で製造から12ヶ月です。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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