スーパーで無添加のウインナーを手に取って、値札を見て、そっと棚に戻す。そんな経験がある方は多いと思います。同じくらいの量なのに、なぜこんなに値段が違うのか。気になりますよね。
僕は広島でソーセージを作っています。自分で値段をつける側に立ってみると、無添加のソーセージが高くなる理由は、ちゃんと説明できるものばかりでした。この記事では、その理由を4つに分けてお話しします。

値段の話って、作り手からはちょっと言いにくいんですよね。でも聞かれることも多いので、正直にお話しします。
無添加ウインナーの値段を決める4つの理由

ソーセージの値段は、ざっくり言うと「何の肉を」「どう作って」「どれだけ作り」「どう届けるか」で決まります。無添加のソーセージは、このどれもが少しずつ高くなりやすい作り方をしています。
1. 原料の肉そのもの
ソーセージの中身は、ほとんどが肉と脂です。どこで育ったどんな肉を使うかで、原価は大きく変わります。僕たちの場合、広島県東広島産の猪と鹿を、狩猟をしていた頃からの猟師仲間から仕入れています。罠で獲ったあと、ナイフで確実に血抜きをして、すぐに衛生的な施設へ運んでもらう。そこまでしてもらった肉だからこそ、臭みのないソーセージになります。
2. 添加物を使わない分の手間
食品添加物には、作業を安定させたり、仕上がりをそろえたりする役割があります。たとえば、肉の水分を保つ働きのあるものを使うと、加熱しても重さが減りにくくなります。無添加で作る場合は、そのぶんを肉の温度管理や練り方で補うことになり、仕上がる量も手間も変わってきます。
3. 作る量
たくさん作るほど、1本あたりの費用は下がります。僕たちは肉のカットからミンチ、生地作り、腸詰めまでを自分たちの工房で行っていて、一度に作れる量には限りがあります。その代わり、配合を細かく変えたり、季節の素材を試したりがすぐにできます。
4. 冷凍で届けるための費用
保存料を使わないソーセージは、冷凍で日持ちさせます。急速冷凍して真空パックにし、クール便で届けるので、そのための費用がかかります。ドットコミュの通販では、冷凍商品の送料は全国一律900円(離島・沖縄県を除く)、10,000円以上のご注文で送料無料です。

どれも「削ろうと思えば削れる」ところなんですけど、削ると僕たちが作りたい味じゃなくなっちゃうんですよね。
添加物は「悪いもの」ではなく、技術です

ここで誤解のないようにお伝えしたいのは、添加物を使ったソーセージが悪いわけではない、ということです。添加物は、安定した品質のものを、手に取りやすい値段でたくさんの人に届けるための技術です。毎日のお弁当に入れるウインナーが手頃な値段で買えるのは、その技術のおかげでもあります。
僕たちが無添加を選んでいるのは、素材の命を最高に美味しく活かしきりたいからです。挽きたてのスパイスと、摘みたてのハーブ。肉の味がまっすぐ伝わる作り方をしていくうちに、足す必要のあるものがなくなっていきました。どちらが正しいという話ではなく、作り方の違いが値段の違いになっている、と考えていただけたらと思います。
100gあたりで見ると、値段の見え方が変わります

ソーセージは商品によって内容量がばらばらなので、1パックの値段だけで比べると高く見えたり安く見えたりします。比べるときは、100gあたりの値段にそろえてみるのがおすすめです。
ドットコミュの定番商品で計算すると、次のようになります。
| 商品 | 価格(税込) | 内容量 | 100gあたり |
|---|---|---|---|
| 猪プレーン | 850円 | 110g(2本) | 約773円 |
| 鹿ブラックペッパー | 850円 | 110g(2本) | 約773円 |
| 羊ティムールペッパー | 850円 | 110g(2本) | 約773円 |
| ポークソーセージ | 550円 | 110g | 500円 |
ジビエや羊のソーセージは、豚のソーセージより高くなります。猪や鹿は家畜のように決まった量を仕入れられない肉で、一頭ごとに状態を見ながら扱う必要があるためです。そのぶん、ほかではなかなか出会えない味になっています。

1パック2本で、主役のおかずになる太さです。毎日じゃなくて、ちょっといい日の一皿にしてもらえたら嬉しいです。
納得して選ぶための見方

無添加のソーセージを選ぶときは、値段と一緒に原材料表示を見てみてください。原材料が肉・脂・塩・香辛料など、台所にあるものに近い名前で並んでいれば、値段の多くはその素材と手間に使われています。たとえば猪プレーンの原材料は、猪肉、豚脂、塩、海藻粉末、砂糖の5つです。
毎日のおかずは手頃なウインナーで、週末や特別な日は素材の味がわかるソーセージで。そんなふうに使い分けている方もいると思います。全部を無添加にしなくても、食べる場面に合わせて選べば十分です。
値段の理由がわかると、選び方が変わります

無添加のウインナーが高いのは、原料の肉、添加物を使わない分の手間、作る量、冷凍で届けるための費用。この4つが重なっているからです。どれも、素材の味をそのまま届けるために選んでいることでもあります。
値段の理由がわかると、「高い」が「この味ならこの値段」に変わることがあります。まずは気になる1パックから、確かめてみてください。

- 無添加のウインナーはなぜ高いのですか?
- 原料の肉の価格、添加物を使わない分の手間、少量生産であること、冷凍で届けるための費用が重なるためです。
- 添加物が入ったウインナーは体に悪いのですか?
- 食品添加物は、品質を安定させ、手頃な値段で届けるための技術です。無添加かどうかは、作り方の違いとして選んでいただければと思います。
- ソーセージの値段はどう比べればいいですか?
- 内容量が商品ごとに違うため、100gあたりの値段にそろえて比べるのがおすすめです。あわせて原材料表示も確認すると、何に費用がかかっているかが見えてきます。
- ドットコミュのソーセージの送料はいくらですか?
- 冷凍商品はクール便で全国一律900円(離島・沖縄県を除く)です。10,000円(税込)以上のご注文で送料無料になります。






















