ソーセージの作り方|工房の工程を順番に見る

ミンサーで肉を挽いてボウルに受ける工程
ソーセージは、肉を切る、挽く、味をつけて練る、寝かせる、腸に詰める、分ける、仕上げるという工程で作られます。広島の工房で実際に行っている順番に沿って、それぞれの工程で何をしているのか、一般的なソーセージとの違いを表で比べながら、作り手の立場からご紹介します。

ソーセージは、毎日のように目にする食べものなのに、どうやって作られているのかは意外と知られていません。ひき肉を腸に詰めたもの、というところまではイメージできても、その前後にどんな工程があるのかは、なかなか見る機会がないと思います。

僕たちは広島の工房で、肉のカットからミンチ、生地作り、腸詰めまで、すべて自分たちの手で行っています。この記事では、僕たちが実際にソーセージを作っている順番に沿って、それぞれの工程で何をしているのかをご紹介します。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

ソーセージって、どうやってできているか意外と知らないですよね。工房の中を、ちょっとだけのぞいてもらえたらうれしいです。

ソーセージができるまでの7つの工程

3種類の挽肉を入れたボウル

まずは全体の流れです。一般的なソーセージの作り方と、僕たちの作り方を並べてみました。

工程 一般的なソーセージ ドットコミュのソーセージ
1. 肉を切る 部位ごとに切り分ける 筋や部位を見ながら、手で切り分ける
2. 挽く ミンサーで挽く 粗挽きと、なめらかに練る生地を作り分ける
3. 味をつけて練る 塩、香辛料、添加物を混ぜる 塩と、挽きたてのスパイス、摘みたてのハーブ
4. 寝かせる 商品による 一晩冷蔵庫でなじませるものもある
5. 腸に詰める 天然腸や人工ケーシングに詰める 羊腸や豚腸などの天然腸に詰める
6. 分ける ねじって1本ずつにする ねじって、ハサミで切り分ける
7. 仕上げる 加熱・燻製して冷蔵で流通 加熱せずに急速冷凍し、真空パックで届ける

いちばん大きな違いは、最後の工程です。多くのソーセージは工場で加熱や燻製をしてから売られますが、僕たちは生のまま急速冷凍して、ご家庭で加熱していただく形にしています。

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肉を切って、挽く

ミキサーボウルのひき肉にスパイスを加えているところ

最初の工程は、肉を切り分けることです。猪や鹿は、個体によって肉の状態が違います。筋の多いところ、脂ののったところを見ながら、手で切り分けていきます。ソーセージは部位を選ばない食べものなので、ステーキには向かない部位も、ここで活かすことができます。

切った肉は、ミンサーで挽きます。挽き方によって、食感はまったく変わります。粗く挽けば、噛んだときに肉の粒を感じる食感に。細かく挽いて練れば、なめらかな食感に。僕たちの定番の「猪プレーン」は、粗挽きの肉と、なめらかに練った生地を半分ずつ合わせて、肉感とジューシーさを両立させています。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

粗挽きとなめらかな生地を合わせるの、地味だけど大事なところなんですよね。食感の違い、ぜひ噛んで確かめてみてください。

味をつけて練り、寝かせる

3人のスタッフが生ソーセージを切り分ける作業

挽いた肉に、塩やスパイス、ハーブを加えて練ります。ここでソーセージの味が決まります。

僕たちは、ホールのスパイスを使うたびに挽いています。挽いた瞬間から香りは逃げていくので、挽きたてを使うのがいちばん香りが立ちます。鹿ブラックペッパーに入れるイタリアンパセリは、腸詰めの直前に刻みます。

練るときは、生地を冷たく保つことも大切です。生地の温度が上がると脂が溶け出して、焼いたときにパサついた食感になってしまいます。練り上がった生地は、ものによっては一晩冷蔵庫で寝かせて、味をなじませてから腸詰めに進みます。

目玉焼きと葉物を添えた焼きソーセージ2本

工房で作ったソーセージ、食べてみませんか?

広島で獲れた猪や鹿の肉を、挽きたてのスパイスと摘みたてのハーブで仕上げています。冷凍パックのまま湯煎するだけで食べられます。

ソーセージを見る

腸に詰めて、分けて、仕上げる

白いソーセージをはさみで切り分ける工程

寝かせた生地は、充填機を使って腸に詰めていきます。ホットドッグ用なら直径24mmの羊腸、太めのフランクフルトなら直径30mmの豚腸、というように、作りたいソーセージによって腸を使い分けます。

長く詰めたソーセージは、一定の長さでねじって、1本ずつに分けます。そして、僕たちはここで加熱をせず、生のまますぐに急速冷凍します。添加物を使わないぶん、鮮度をそのまま閉じ込めるための方法です。真空パックにして、冷凍のままお届けしています。

僕がソーセージ作りを始めたのは、創業から約10か月後のことでした。修行の経験はなく、独学です。挽き方、配合、温度、スパイスの調合。何度も調整して、また作る。その繰り返しで、いまの工程にたどり着きました。

ドットコミュ鹿さん 中山浩彰

修行経験なし、独学からのスタートでした。試して、直して、また作る。その繰り返しが、いまの工程になっています。

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工程を知ると、1本の見え方が変わる

腸詰め機から出る生地を手で成形する

ソーセージは、肉を切る、挽く、味をつけて練る、寝かせる、腸に詰める、分ける、仕上げる、という工程で作られています。どの工程も、仕上がりの食感や香りに直結しています。

次にソーセージを焼くとき、断面の粗さや、噛んだときの弾力、ふわっと立つ香りに少し注目してみてください。その向こうに、ひとつずつの工程が見えてくると思います。

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工房でソーセージを並べる男性

ソーセージはどうやって作られていますか?
肉を切り分けて挽き、塩やスパイスで味をつけて練り、腸に詰めてねじって分けるのが基本の工程です。多くのソーセージは、そのあと加熱や燻製をしてから売られます。
粗挽きソーセージと普通のソーセージは何が違いますか?
肉を挽く粗さの違いです。粗く挽くと肉の粒を感じる食感に、細かく挽いて練るとなめらかな食感になります。
ドットコミュのソーセージは加熱済みですか?
加熱していない生のソーセージを急速冷凍し、真空パックでお届けしています。食べる前に必ず加熱してください。
ソーセージの腸には何が使われていますか?
羊腸や豚腸などの天然腸のほか、コラーゲンなどで作った人工ケーシングが使われます。ドットコミュでは、作るソーセージに合わせて天然腸を使い分けています。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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