冷凍庫のストック管理|切らさないための考え方

道路を挟んで見た工房と食堂の外観
冷凍庫に入れたはずのものが見つからない、奥から霜だらけの袋が出てくる。冷凍庫のストックは、増やすより回すほうがうまくいきます。切らさないための考え方と、冷凍庫を回すための5つのコツ、そして毎回考えずに済むよう仕組みにしてしまう方法をお話しします。

冷凍庫を開けたら、買ったはずのものが見つからない。かと思えば、奥から霜だらけの保存袋が出てきて、中身がなんだったか思い出せない。そんな経験、一度はあるのではないでしょうか。

冷凍庫のストックがうまく回らない理由は、買い忘れでも、整理が苦手だからでもありません。

冷凍庫の中が、見えないからです。

冷蔵庫と違って、冷凍庫は引き出しや扉の奥に、ものが重なって眠ります。見えないものは、使われません。使われないものは、奥へ奥へと押しやられていきます。この記事では、冷凍庫のストックを切らさず、無駄にもしないための考え方をお話しします。

冷凍庫のストックは「増やす」より「回す」

店先で犬の頭をなでている人

ストックというと、たくさん買い込んでおくことだと思われがちです。けれど、冷凍庫がぎゅうぎゅうなのに、今日食べたいものがない。これは、ストックが多すぎて「回っていない」状態です。

冷凍庫の奥で何ヶ月も眠っている食品。いわば「冷凍庫の化石」です。どの家の冷凍庫にも、たぶんひとつやふたつは埋まっています。

化石になった食品は、冷凍焼けといって、乾燥や酸化で風味や食感が落ちてしまうことがあります。せっかく買ったのに、美味しく食べられない。そして結局、捨てることになる。

……と、他人事のように書いていますが、在庫を捨てるつらさは、僕も身をもって知っています。ドットコミュを始めたばかりの頃、僕たちは猟師仲間から仕入れた鹿や猪を扱っていました。野生の肉は、いつどれだけ入ってくるか見込みが立ちません。売り先が決まらないまま肉が入ってきて、廃棄を繰り返したこともあります。在庫は、持っているだけでは価値になりません。回ってはじめて、価値になります。

冷凍庫のストックを回すための5つのコツ

鍋の熱湯で真空包装のソーセージを湯煎する様子

1. 立てて収納して、上から見えるようにする

冷凍庫の中身を見えるようにする、いちばん手軽な方法が「立てて収納する」ことです。保存袋は平らにして凍らせてから、本棚のように立てて並べる。引き出しを開けたときに、上から全部の中身が見渡せるようになります。

2. 日付と中身を書いておく

保存袋や容器には、中身と冷凍した日付を書いておきましょう。「これ、いつのだっけ」と迷う時間がなくなり、古いものから使う判断がすぐにできます。

3. 新しいものは奥に、古いものは手前に

お店の棚と同じ考え方で、新しく買ったものは奥に、前からあるものは手前に置きます。自然と古いものから手に取るようになり、化石が生まれにくくなります。

4. 「残りいくつになったら買う」を決めておく

切らさないためにいちばん効くのが、補充のタイミングを先に決めておくことです。「ソーセージが残り1パックになったら買う」「冷凍うどんが残り2玉になったら買う」。こうして決めておけば、冷凍庫を開けたときに、買うかどうかをその場で悩まずに済みます。

5. 冷凍庫の外に、中身のメモを貼る

冷凍庫の扉にメモやホワイトボードを貼って、ストックの中身を書いておくのもおすすめです。扉を開けずに中身がわかるので、買い物の前にも確認しやすくなります。

コツ やり方 防げること
立てて収納 保存袋を平らに凍らせて、立てて並べる 奥に埋もれて忘れる
日付と中身を書く 袋や容器に記入する 何がいつのものかわからなくなる
古いものを手前に 新しいものは奥に置く 古いものが残り続ける
補充のタイミングを決める 「残りいくつで買う」を決める 切らす、買いすぎる
中身を外に書く 扉にメモを貼る 開けっぱなしで探す、二重に買う

冷凍庫を上手に使うために知っておきたいこと

ワインと料理の食卓に置かれたソーセージのスキレット

冷凍室は、ある程度詰めておくと冷えやすい

冷蔵室は、ものを詰め込みすぎると冷気の通り道がふさがってしまいます。一方で冷凍室は、凍ったもの同士が冷やし合うので、ある程度詰めておくほうが温度を保ちやすいとされています。「冷蔵室はゆとりを、冷凍室はほどよく詰めて」と覚えておくと便利です。

開け閉めの時間を短くする

冷凍庫の扉を開けている時間が長いと、中の温度が上がり、冷凍焼けの原因にもなります。立てて収納する、扉に中身を書いておく。ここまでの工夫は、そのまま開けている時間を短くすることにもつながります。

家で冷凍したものは、早めに食べきる

家庭で冷凍した食品は、冷凍の仕方や食品によって、美味しく食べられる期間が大きく変わります。買ってきた冷凍食品に書かれている賞味期限とは別に考えて、早めに食べきるのが安心です。

ドットコミュのソーセージ定期便

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「切らさない」を仕組みにする

真空パックにした刻み野菜入りの餃子餡

補充のタイミングを決めても、忙しい日が続くと、つい買い忘れてしまうこともあります。そんなときは、「切らさない」こと自体を、自分の記憶ではなく仕組みに任せてしまうのもひとつの方法です。

僕たちのソーセージは、非加熱の生ソーセージを急速冷凍して真空パックでお届けしていて、-18℃以下で保存すれば製造から12ヶ月もちます。食べるときは、冷凍パックのまま沸騰直前のお湯で12〜13分ほど湯煎して、軽く焼くだけ。冷凍庫のストックとして、とても扱いやすい食べものです。

「.commソーセージ定期便」なら、1ヶ月・2ヶ月・3ヶ月からお届けの間隔を選べます。回数の縛りはなく、まだ冷凍庫に残っているときは、マイページやLINEから次回をスキップしたり、停止したりできます。増やしすぎず、切らしすぎず。ストックを回すための仕組みとして、使ってもらえたらうれしいです。

冷凍庫は、見えれば回る

カウンター越しに会話している店内の様子

冷凍庫のストック管理で大切なのは、たくさん買い込むことではなく、回すことです。立てて収納して中身を見えるようにする。日付を書いて、古いものから使う。補充のタイミングを先に決めておく。どれも、今日からすぐに始められます。

全部を一度にやらなくても大丈夫です。まずは今夜、冷凍庫の奥をひとつだけのぞいてみてください。そこで見つけた化石を美味しく食べきれたら、それだけで、冷凍庫はもう回りはじめています。

冷凍庫のストックを切らさないコツはありますか?
「残りいくつになったら買う」という補充のタイミングを先に決めておくのがおすすめです。冷凍庫の扉に中身のメモを貼っておくと、買い物の前にも確認しやすくなります。
冷凍庫の中身を把握しやすくするにはどうすればいいですか?
保存袋を平らにして凍らせ、立てて並べると、引き出しを開けたときに上から中身を見渡せます。袋や容器に中身と日付を書いておくと、古いものから使いやすくなります。
冷凍室は詰め込んでも大丈夫ですか?
冷凍室は、凍ったもの同士が冷やし合うため、ある程度詰めておくほうが温度を保ちやすいとされています。一方で冷蔵室は、詰め込みすぎると冷気が回りにくくなるので、ゆとりを持たせてください。
冷凍焼けとは何ですか?
冷凍中の食品が乾燥や酸化によって、風味や食感が落ちてしまうことです。長く冷凍庫に入れっぱなしにしないこと、扉の開け閉めの時間を短くすることが対策になります。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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