犬の食物アレルギーと新奇たんぱく|鹿肉が選ばれる理由

犬用鹿肉ジャーキーの袋を見上げる柴犬
犬の食物アレルギーは、よく食べているたんぱく質に反応して起こることが多いと言われます。「新奇たんぱく」という考え方と、鹿肉がアレルギーを気にする飼い主さんに選ばれる理由、試すときに気をつけたいこと(おやつも含めて変える、原材料が1つのものを選ぶ)をまとめました。

愛犬が体をかゆがる。耳をよく掻いている。お腹の調子がなかなか落ち着かない。動物病院で「食べもののアレルギーかもしれませんね」と言われて、フードやおやつを見直し始めた方もいると思います。

調べていくと、「新奇たんぱく」という言葉や、「鹿肉がいい」という話に出会うことがあります。けれど、それが何を意味しているのかは、意外とわかりにくいものです。

僕は2022年から犬用ソーセージを作り、2026年2月からは自分でも犬と暮らしています。獣医師ではないので診断のことはお話しできませんが、この記事では、新奇たんぱくという考え方と、鹿肉が選ばれる理由、試すときに気をつけたいことを、作り手の立場からまとめます。

犬の食物アレルギーは、たんぱく質への反応が多い

白いトレーに並べた薄切り肉

犬の食物アレルギーは、食べものに含まれるたんぱく質に、体の免疫が反応して起こることが多いと言われています。かゆみや皮膚の赤み、耳のトラブル、下痢など、あらわれ方はさまざまです。

原因としてよく挙げられるのは、牛肉、乳製品、鶏肉、小麦、大豆など。どれも、ドッグフードやおやつによく使われている食材です。毎日のように食べているものほど、体が出会う回数も多くなります。

ただし、かゆみや下痢の原因は、食べもの以外にもたくさんあります。本当に食物アレルギーなのか、何に反応しているのかは、動物病院で相談しながら確かめていくものです。原因と思われる食材を除いたごはんを一定期間続けて、様子を見る方法(除去食試験)がとられることもあり、その期間は数週間から2か月ほどが目安とされることが多いようです。

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「新奇たんぱく」とは、食べたことのないたんぱく質

ミンサーからボウルへ出る挽肉

新奇たんぱくとは、その犬が「これまで食べたことのないたんぱく質」のことです。体がまだ出会ったことのない食材なら、反応が起こりにくいのではないか、という考え方から、食物アレルギーが疑われるときの選択肢として使われています。

例としてよく挙がるのは、鹿、馬、カンガルー、一部の魚などです。牛肉や鶏肉に比べると、一般的なフードにはあまり使われていない食材です。

ここで大切なのは、「新奇」かどうかは、食材そのものではなく、その犬がこれまで何を食べてきたかで決まるということです。いつものフードやおやつにすでに鹿肉が入っていたなら、その犬にとって鹿肉は新奇たんぱくではありません。

鹿肉が選ばれる理由

作業台で腸詰めしたソーセージをねじって分けているところ

アレルギーを気にする飼い主さんに鹿肉が選ばれるのには、いくつか理由があります。

一般的なフードに使われることが少ない

鹿肉は、牛肉や鶏肉に比べて、ドッグフードやおやつの主原料として使われることが少ない食材です。そのため、多くの犬にとって「まだ食べたことのない肉」になりやすいのです。

赤身で、脂が少ない

鹿肉は脂の少ない赤身の肉です。人の食品としての数値ですが、日本食品標準成分表で比べると、次のようになります。

肉(生100gあたり) エネルギー たんぱく質 脂質
鹿肉(にほんじか 赤肉) 119kcal 23.9g 4.0g
鶏むね(皮なし) 105kcal 23.3g 1.9g
牛もも(皮下脂肪なし) 169kcal 20.5g 9.9g
豚ヒレ(赤肉) 118kcal 22.2g 3.7g

たんぱく質は鶏むね肉と同じくらいしっかりとれて、脂は牛もも肉の半分以下。おやつとして与えても、脂の量が増えにくい肉です。

鹿肉なら必ず合う、というわけではない

ただ、鹿肉も肉である以上、鹿肉に反応する犬もいます。「鹿肉ならアレルギーが出ない」とは言い切れません。新奇たんぱくは、あくまで「試してみる価値のある選択肢」のひとつです。

犬用鹿肉ジャーキーの袋と柴犬

原材料が鹿肉だけのおやつ、探していませんか?

ドットコミュの犬用鹿肉ジャーキーは、広島県産の鹿肉だけで作っています。味つけもしていません。常温で保存できるので、お散歩にも持っていけます。

犬用鹿肉ジャーキーを見る

新奇たんぱくを試すときに気をつけたいこと

犬用の板状乾燥肉が入った透明パック

まずは動物病院に相談する

食物アレルギーが疑われるときは、自己判断でフードを次々に変えるより、かかりつけの動物病院に相談しながら進めるのが安心です。何を食べてきたかを伝えると、どの食材を試すかも決めやすくなります。

おやつも含めて変える

フードを鹿肉のものに変えても、いつものおやつで鶏肉や牛肉を食べていたら、何に反応しているのかがわからなくなります。試している間は、おやつやトッピングも含めて、口に入るものをそろえることが大切です。

原材料の欄で、ほかの肉が入っていないか見る

「鹿肉のおやつ」と書いてあっても、つなぎや風味づけに、ほかの肉や食材が使われていることがあります。パッケージの表の言葉ではなく、裏の原材料名の欄を見て、何が入っているかを確かめてください。原材料がひとつだけのものなら、確かめるのもかんたんです。

僕たちの犬用おやつと、原材料

真空パックに入った白い犬用ソーセージを手に持っているところ

僕たちの犬用鹿肉ジャーキーは、原材料が「鹿肉(広島県産)」だけです。味つけもしていません。じっくり乾燥させているので常温で保存でき、手で細かく割いて与えられます。原材料をひとつにしぼりたいときにも、選びやすいおやつだと思います。

犬用ソーセージは、鹿肉と鶏肉の2種類です。国産の肉だけを使い、化学調味料、保存料、発色剤は使っていません。75℃で3分加熱してから急速冷凍しているので、解凍すればそのまま与えられます。

どちらも、初めて与えるときは少しだけにして、その日の様子を見てあげてください。アレルギーの治療中の場合は、与えてよいかどうかを、かかりつけの獣医師に確認してからにしてください。

食べてきたものを知ることから

透明袋に入った角切りの赤茶色い肉

新奇たんぱくは、その犬がまだ食べたことのないたんぱく質のこと。鹿肉は、多くの犬にとってその候補になりやすく、脂の少ない赤身の肉でもあります。ただし、鹿肉なら必ず合うわけではありません。動物病院と相談しながら、おやつも含めて試していくことが大切です。

まずは、今のフードやおやつの原材料を並べて、愛犬がこれまで何を食べてきたかを知るところから。それだけでも、次に選ぶものがぐっと見えやすくなると思います。

新奇たんぱくとは何ですか?
その犬がこれまで食べたことのないたんぱく質のことです。食物アレルギーが疑われるときの選択肢として、鹿や馬、カンガルー、一部の魚などが使われることがあります。
鹿肉なら犬のアレルギーは出ませんか?
鹿肉に反応する犬もいるため、アレルギーが出ないとは言い切れません。食物アレルギーが疑われるときは、かかりつけの動物病院に相談しながら試してください。
アレルギーのフードを試している間、おやつはどうすればいいですか?
いつものおやつに別の肉が入っていると、何に反応しているのかがわからなくなります。試している間は、おやつやトッピングも含めて、口に入るものをそろえるのが大切です。
ドットコミュの犬用鹿肉ジャーキーの原材料は何ですか?
原材料は広島県産の鹿肉だけで、味つけはしていません。常温で保存できます。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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