犬の無添加おやつの選び方|「無添加」表示だけでは判断できない

犬用の鹿肉ジャーキーとソーセージの詰め合わせ
犬用おやつの「無添加」は、何を加えていないのかが商品によって違います。表示だけで判断しないための原材料欄の見方、無添加のおやつが日持ちする仕組み(乾燥と冷凍)、選ぶときに見たい4つのポイントを、犬用ソーセージを作る立場からまとめました。

愛犬のおやつを選ぶとき、パッケージの「無添加」という文字に目が留まる方は多いと思います。できるだけ余計なものが入っていないものをあげたい。飼い主として、とても自然な気持ちです。

ただ、「無添加」と書いてあるおやつが、すべて同じ意味で無添加というわけではありません。何を加えていないのかは、商品によって違います。

僕は2022年に犬用ソーセージのブランド「SAUSAGE FOR DOGS」を立ち上げ、2026年2月からは自分でも犬と暮らしています。この記事では、「無添加」の表示をどう読めばいいのか、そして無添加のおやつを選ぶときに見ておきたいポイントをお話しします。

「無添加」には、決まった意味がない

座ってこちらを見上げている白黒のボーダーコリー

犬や猫のフードやおやつの表示は、「ペットフード安全法」で決められています。ただ、この法律には「無添加」という言葉の定義はありません。

業界の自主ルールでは、「無添加」と書くときは、何を添加していないのかを具体的に示すよう求められています。そのため、同じ「無添加」でも、中身はさまざまです。

  • 保存料は使っていないが、酸化防止剤は使っている
  • 着色料は使っていないが、保存料は使っている
  • 添加物をまったく使っていない

どれも嘘ではありません。ただ、表側の「無添加」の文字だけでは、この違いはわかりません。確かめる場所は、パッケージの裏にある原材料名の欄です。

関連コラム 犬のおやつと食品添加物|原材料表示の読み方

「無添加」の中身を確かめる3つの見方

「Sausage for Dogs」のラベルが貼られた犬用ソーセージの真空パックを手に持っているところ

1. 何が「無添加」なのかを読む

パッケージに「保存料無添加」「着色料不使用」のように書いてあれば、それが「無添加」の中身です。ただ「無添加」とだけ書いてある場合は、商品説明やメーカーの案内もあわせて見てみてください。

2. 原材料名の欄に、食材の名前以外があるか

原材料名の欄に、「鹿肉」「鶏ささみ」といった食材の名前以外に、カタカナの物質名や「〇〇剤」という表記があれば、それが添加物です。欄が短く、食材の名前だけで終わっているおやつは、それだけシンプルな作りだと考えられます。

3. 原料の段階で使われたものもある

原料そのものを作る段階で使われた添加物は、最終的な商品に効果を持たない量であれば、表示されないことがあります。完全にゼロかどうかを表示だけで確かめるのは難しいので、気になるときは、原材料の数が少なく、何から作っているかがはっきりしているものを選ぶと安心です。

無添加のおやつは、保存方法を見ればわかる

「ワンちゃん用 鹿肉ジャーキー」のパッケージを手に持っているところ

保存料や保湿剤などの添加物は、おやつを日持ちさせたり、しっとりしたやわらかさを保ったりするために使われています。では、それを使わないおやつは、どうやって日持ちさせているのか。答えは、保存方法の欄に書いてあります。

おやつのタイプ 日持ちさせる方法 保存方法
ジャーキー・乾燥おやつ 水分を抜いて、傷みにくくする 常温(開封後は早めに)
ソーセージ・やわらかいおやつ(冷凍) 加熱したあと、すぐに凍らせる 冷凍
やわらかいおやつ(常温) 保存料・保湿剤などで品質を保つことが多い 常温

しっかり乾燥させたものは常温で、水分の多いやわらかいものは冷凍で。添加物に頼らずに日持ちさせるには、このどちらかの方法をとることが多くなります。

反対に、「やわらかくて、常温で長く日持ちして、無添加」という組み合わせは、なかなか作るのが難しいものです。そういう商品を見かけたら、原材料名の欄と「何が無添加なのか」を、いつもより少しだけ丁寧に見てみてください。

ドットコミュの犬用ソーセージ

原材料がすぐに読めるおやつ、試してみませんか?

ドットコミュの犬用ソーセージは、国産の肉だけで作っています。保存料も発色剤も使わず、加熱してから急速冷凍しているので、解凍してそのまま与えられます。

犬用ソーセージを見る

選ぶときに見たい4つのポイント

犬におやつを差し出している店先の様子

表示の読み方がわかったら、あとは愛犬に合うかどうかです。無添加のおやつを選ぶときは、次の4つを見ておくと迷いにくくなります。

1. 原材料の数

原材料が少ないほど、何を食べているかがはっきりします。初めてのおやつや、お腹の弱い子には、原材料がひとつかふたつのものから試すと、合わなかったときに原因を見つけやすくなります。

2. 肉の種類と産地

鹿肉、鶏肉、牛肉など、どの肉を使っているかも大切です。いつものフードと違う肉を選べば、おやつで食べる食材の幅が広がります。産地まで書いてあれば、なお安心です。

3. 保存方法と賞味期限

冷凍のおやつなら冷凍庫に、常温のおやつなら持ち歩きに。暮らし方に合う保存方法のものを選ぶと、無理なく続けられます。

4. 大きさと硬さ

体の大きさや年齢に合わない硬さのおやつは、食べにくかったり、丸飲みしてしまったりすることがあります。小さく切れるか、手で割けるかも見ておくと安心です。そして、おやつは1日の摂取カロリーの10%程度までが一般的な目安です。

関連コラム 犬に鹿肉のおやつは大丈夫?|選び方と「無添加」の確かめ方

僕たちの犬用おやつの場合

犬用鹿肉ジャーキーREADY TO MEATの商品袋

僕たちは、人間用のソーセージを作ってきた経験をもとに、犬用のおやつを作っています。

犬用ソーセージは、鹿肉と鶏肉の2種類。国産の肉だけを使い、化学調味料、保存料、発色剤は使っていません。芯温75℃で1分間の加熱を基準に、75℃のお湯で3分ボイルしてから、鮮度を落とさないよう急速冷凍しています。添加物で日持ちさせる代わりに、温度の管理と冷凍で品質を保つ作り方です。解凍すれば、そのまま与えられます。

もうひとつの犬用鹿肉ジャーキーは、原材料が「鹿肉(広島県産)」だけ。味つけもしていません。じっくり乾燥させているので、常温で保存でき、お散歩やお出かけにも持っていけます。

冷凍のソーセージと、常温のジャーキー。どちらも無添加ですが、日持ちのさせ方は違います。この記事でお話しした「保存方法を見る」という読み方の、ちょうど両方の例になっています。

「無添加」の文字の、その先を見る

舗装路でこちらを見るリード付きの茶色い犬

「無添加」は、おやつ選びの入り口としては、とても良い目印です。ただ、何が無添加なのかは商品によって違います。原材料名の欄と、保存方法の欄。この2か所を見るだけで、選び方はぐっと確かなものになります。

全部を完璧に選ぶ必要はありません。裏を返して読んでみようと思えたこと自体が、もう十分に愛犬のための一歩だと思います。

犬のおやつの「無添加」とはどういう意味ですか?
ペットフード安全法には「無添加」の定義がなく、何を添加していないのかは商品によって違います。保存料だけを使っていない場合もあれば、添加物をまったく使っていない場合もあるので、原材料名の欄で確かめるのがおすすめです。
無添加の犬用おやつはどうやって日持ちさせているのですか?
ジャーキーのように水分を抜いて常温で保存できるようにするか、加熱したあとに冷凍して保存する方法が多く使われています。
犬用ソーセージは加熱してから与える必要がありますか?
ドットコミュの犬用ソーセージは、75℃で3分加熱してから急速冷凍しているため、解凍してそのまま与えられます。生後6ヶ月以降から与えていただけます。
犬用鹿肉ジャーキーの原材料は何ですか?
ドットコミュの犬用鹿肉ジャーキーの原材料は、広島県産の鹿肉だけです。味つけはしておらず、常温で保存できます。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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