子どもが大好きなウインナー、裏の表示どこを見てる?

子どもが大好きなウインナー、裏の表示どこを見てる?
ウインナーの原材料表示は「/」の前と後ろで意味が変わります。よく使われる添加物にどんな役割があるのか、「無添加」と書かれているときに何が無添加なのかの確かめ方、そして子どものウインナー選びで見ておきたい3つの表示をまとめました。まずは裏を見ることから。

朝ごはんに、お弁当に、夕飯のもう一品に。ウインナーは、子どもが喜んで食べてくれる心強いおかずです。冷蔵庫にあるとほっとする、というご家庭も多いと思います。

そのウインナー、買うときにパッケージを裏返して、表示を見たことはありますか。気になって見てみたけれど、カタカナや聞き慣れない言葉が並んでいて、どこを見ればいいのかわからなかった、という方もいるかもしれません。

僕は広島で、添加物を使わないソーセージを作っています。この記事では、作り手の立場から、ウインナーの裏の表示の読み方と、子どものために選ぶときに見ておきたいポイントをお話しします。

ウインナーの原材料表示は「/」の前と後ろで分かれている

パッケージの裏にある「原材料名」の欄には、そのウインナーに使われているものがすべて書かれています。読み方のコツは、ふたつだけです。

書かれている順番は、使われている量の多い順

原材料は、重量の多いものから順番に書くことになっています。いちばん最初に「豚肉」と書かれていれば、そのウインナーでいちばん多く使われているのは豚肉です。先頭のほうを見るだけでも、どんな材料が中心になっているかがわかります。

「/」より後ろに書かれているのが添加物

食品表示のルールでは、原材料と添加物を区別して書くことになっています。多くの商品では、スラッシュ(/)で区切られています。改行したり、欄を分けたりして区別している商品もあります。

つまり、「/」より前が肉や調味料などの原材料、後ろが添加物です。これを知っておくと、売り場でパッケージを裏返したときに、どこからが添加物なのかがすぐにわかるようになります。

添加物の書き方にも決まりがあります。発色剤や保存料など8つの用途の添加物は、「発色剤(亜硝酸Na)」のように用途名と物質名を一緒に書きます。また「調味料(アミノ酸等)」のように、同じ目的で使う複数の添加物をまとめて書く方法もあります。

ウインナーによく使われる添加物と、その役割

ウインナーの「/」の後ろによく見かける添加物を、役割と一緒にまとめました。

表示の例 主な役割
発色剤(亜硝酸Na) 肉のピンク色を保つ。ボツリヌス菌などの増殖を抑える
リン酸塩(Na) 肉が水分を抱え込み、ぷりっとした食感になる
調味料(アミノ酸等) うま味を補う
酸化防止剤(ビタミンC) 色や風味が変わるのを防ぐ
保存料(ソルビン酸K) カビや細菌が増えるのを抑える
着色料(コチニール、カラメルなど) 見た目の色を整える

これらの添加物は、国の基準の範囲内で使われています。普段の食事で食べる分には、心配しすぎる必要はありません。

工場でたくさん作って、全国のお店に届けて、しばらく棚に並べておく。そのためには、色や食感を安定させ、日持ちをよくする工夫が必要になります。添加物は、それを可能にしてきた技術です。いつでもどこでも手ごろな価格でウインナーが買えるのは、この技術のおかげでもあります。

そのうえで、「子どもが毎日のように食べるものだから、何が入っているかは知っておきたい」と考えるのも、とても自然なことだと思います。

「無添加」と書いてあったら、何が無添加かを見る

売り場では、「無添加」と大きく書かれたウインナーを見かけることもあります。子どものために選ぶとき、目に留まりやすい言葉ですよね。

ただ、「無添加」には、何を使っていないのかが商品によって違うという特徴があります。発色剤だけを使っていない商品もあれば、保存料だけを使っていない商品もあります。

消費者庁は2022年3月に「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を定め、単に「無添加」とだけ書くような、何を使っていないのかがわからない表示は避けるよう示しました。このガイドラインの経過措置期間は2024年3月末で終わっていて、「発色剤不使用」のように、何を使っていないのかがわかる書き方が求められています。

表の「無添加」の文字は、選ぶときのきっかけとして大切にしつつ、最後は裏の原材料名の欄で「/」の後ろを確かめてみてください。それがいちばん確実な方法です。

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発色剤や保存料を使わず、広島の工房でひとつずつ作っています。冷凍でお届けするので、食べたい分だけ取り出して使えます。

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子どものウインナー選びで見ておきたい3つの表示

子どものためにウインナーを選ぶときは、「/」の後ろに加えて、あとふたつ見ておきたい表示があります。

1. 原材料名の「/」の後ろ

ここまでお話ししてきたとおり、添加物を確かめるならこの部分です。すべてを避ける必要はありません。「発色剤だけは使っていないものにしよう」のように、ご家庭の中でひとつ基準を決めておくと、毎回迷わずに選べます。

2. アレルギー表示

ウインナーの中には、つなぎや風味づけに乳や卵、大豆などを使っているものもあります。えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生の8品目は「特定原材料」として表示が義務づけられているので、お子さんに食物アレルギーがある場合は、原材料名の欄とあわせて確認してください。

3. 栄養成分表示の「食塩相当量」

ウインナーは、肉に塩をしっかり効かせて作る食べものです。栄養成分表示には「食塩相当量」が書かれているので、商品同士を比べるときの目安になります。お弁当に入れる本数や、ほかのおかずの味つけとのバランスを考えるときにも役立ちます。

見る表示 わかること 選ぶときの目安
原材料名の「/」より後ろ どんな添加物が使われているか ご家庭で決めた基準に合っているか
アレルギー表示 特定原材料などが含まれているか お子さんのアレルギーに該当するものがないか
栄養成分表示の食塩相当量 1袋・100gあたりの塩分の量 商品同士を比べ、食べる量を調整する

3つ全部を毎回きっちり見なくても大丈夫です。どれかひとつでも見るようになれば、それだけで選び方はずいぶん変わると思います。

僕たちが添加物を使わずにソーセージを作っている理由

僕たちのソーセージは、発色剤や保存料などの添加物を使わずに作っています。たとえば「猪プレーン」の原材料は、「猪肉、豚脂、塩、海藻粉末、砂糖」。原材料名の欄に並ぶのは、読める言葉だけです。

僕は18歳から格闘技を続けてきて、身体は食べたもので作られるということを、ずっと実感してきました。ただ、僕たちが無添加に行き着いたのは、健康のためだけではありません。素材の命を、いちばん美味しく活かしきりたかったからです。粗挽き肉のしっかりとした肉感と、なめらかな生地の食感。挽きたてのスパイスや、広島近郊で摘んだハーブを重ねて、肉そのものの味が引き立つように仕上げています。

発色剤を使っていないので、市販のウインナーのような鮮やかなピンク色ではなく、肉本来の落ち着いた色をしています。リン酸塩も使っていないので、食感も少し違います。最初はその違いに驚くお子さんもいるかもしれません。まずはお弁当に一本入れてみるくらいから、気軽に試してみてください。

また、僕たちのソーセージは、非加熱の生ソーセージを急速冷凍してお届けしています。沸騰直前のお湯に冷凍パックのまま入れて12〜13分ほど置き、中までしっかり火を通してから、フライパンで軽く焼き色をつけてください。小さなお子さんに出すときは、縦に切ってから小さく切り分けてあげると食べやすくなります。

はじめてのお子さんには、この「猪プレーン」をおすすめしています。もともと「子どもでも食べやすいのを作ってほしい」という要望をいただいたのがきっかけで生まれたソーセージです。香辛料は使わず、味つけはアンデス岩塩と砂糖だけ。粗挽き肉と、なめらかに乳化させた生地を半々にして、ほどよい肉感とぷりっとした食感に仕上げています。ペッパー系の香辛料を使っていない「猪ハーブソルト」も、小さなお子さんやはじめての方におすすめです。

「無添加だから良い」を目指しているわけではありません。けれど少なくとも、「無添加」を理由に「おいしい」から逃げたくはない。子どもでも食べられて、毎日でも食べたくなるものを、と思って作っています。

関連コラム 無添加ソーセージとは?一般的なソーセージに使われる食品添加物について

ウインナー選びは、裏を見ることから

ウインナーの裏の表示は、「/」の前が原材料、後ろが添加物。これさえ覚えておけば、売り場で数秒見るだけで、中身がぐっとわかりやすくなります。

毎日の食事を、全部完璧にする必要はありません。忙しい日は、いつものウインナーに助けてもらえばいいと思います。そのうえで、ときどき裏を見て選んでみる。お子さんのことを考えてこの記事を読んでくださったこと自体が、もう十分にていねいな選択だと僕は思います。

ウインナーの原材料表示の「/」は何を意味していますか?
原材料と添加物を区切る記号です。「/」より前に書かれているのが肉や調味料などの原材料、後ろに書かれているのが添加物です。商品によっては、改行や別の欄で区別している場合もあります。
ウインナーの添加物は子どもに食べさせても大丈夫ですか?
市販のウインナーに使われている添加物は、国の基準の範囲内で使われています。普段の食事で食べる分には、心配しすぎる必要はありません。気になる場合は、原材料名の「/」より後ろを見て、ご家庭の基準に合うものを選んでください。
「無添加」と書いてあれば、添加物は一切入っていないのですか?
商品によって異なります。特定の添加物だけを使っていないという意味の場合もあるため、原材料名の欄で「/」より後ろに何が書かれているかを確認するのが確実です。
ドットコミュのソーセージはそのまま食べられますか?
非加熱の生ソーセージを急速冷凍してお届けしているため、必ず加熱してからお召し上がりください。沸騰直前のお湯に冷凍パックのまま入れて12〜13分ほど置き、そのあと表面を軽く焼くのが基本の手順です。
ドットコミュのソーセージの賞味期限はどのくらいですか?
-18℃以下で保存した場合、製造から12ヶ月です。一度加熱したあとは冷蔵で保存し、3日以内にお召し上がりいただくことをおすすめしています。

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記事を書いた人

中山 浩彰

中山 浩彰ドットコミュ店主

ドットコミュ代表/ソーセージクリエイター。1985年、福井県福井市生まれ。「人にもわんこにも、同じ真剣さで作ったごはんを」を信条に、素材と製法に一切妥協しない無添加の手作りソーセージを日々作り続けている。

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