ソロキャンプの食事は、意外と悩ましいものです。スーパーの肉は2〜3人分のパックばかりで、一人だと余ってしまう。かといって、カップ麺だけでは少し寂しい。せっかくの一人の夜だから、ちゃんと満足したい。
少量で満足するコツは、量を減らすことではなく、組み立てを変えることにあります。何を、どんな形で、どのタイミングで食べるか。これを少し考えるだけで、一人分の食事はぐっと豊かになります。
僕は18歳から格闘技を続けてきて、食べたもので身体が作られることを実感してきました。いまは広島でソーセージを作っています。この記事では、ソロキャンプの食事の組み立て方を、ソーセージ屋の立場からお話しします。
ソロキャンプの食事は、量より組み立て

一人分の食事で困るのは、だいたい次の3つです。食材が余る、道具が増える、そして、食べ終わったあとに「なんだか物足りない」と感じる。
このうち最後の「物足りなさ」は、量が足りないからではなく、満足感をつくる要素が欠けていることが多いと思います。量を増やす前に、何が足りていないのかを見てみましょう。
少量で満足するための3つの要素

1. たんぱく質のおかずがある
ごはんや麺だけの食事は、手軽ですが、食べたあとの満足感が続きにくいと言われます。肉や卵など、たんぱく質のとれるおかずがひとつあるだけで、食事の手応えが変わります。
2. 温かいものがある
外の空気の中で食べる温かいものは、それだけでご馳走です。焼きたて、湯気の立つもの。一品でも温かいものがあると、食事の満足度はぐんと上がります。
3. 噛みごたえと香りがある
よく噛んで食べるもの、香りの強いものは、少ない量でも「食べた」という感じが残ります。スパイスの効いた肉や、噛むほどに味が出るジャーキーは、ソロキャンプの強い味方です。
1泊分の組み立て例

この3つを押さえて、1泊分の食事を組み立ててみました。道具はスキレットと小さな鍋があれば十分です。
| タイミング | メニューの例 | ポイント |
|---|---|---|
| 到着して設営のあと | 鹿肉ジャーキーをかじる | 火をおこす前でも食べられる。噛みごたえで小腹を満たす |
| 夕食 | 焼いたソーセージ2本、焼いたパン、湯を注ぐだけのスープ | たんぱく質・温かさ・香りがそろう |
| 焚き火の時間 | ソーセージの残りを小さく切っておつまみに | 一人分の量を、時間をかけて楽しむ |
| 朝食 | ソーセージと目玉焼きをスキレットで | スキレットをそのまま皿にする |
ポイントは、主役のたんぱく質を夕食と朝食で使い回すことです。同じ食材でも、夜は焼いてパンと、朝は卵と合わせると、飽きずに食べきれます。
常温で持っていける、たんぱく質のおやつ
広島県産の鹿肉を、塩とブラックペッパー、ガーリックだけで味つけしたジャーキーです。1パック20gでたんぱく質14.0g。かばんに入れて、いつでもかじれます。
鹿肉ジャーキーを見る食材は「1回分ずつ」の形で持っていく

ソロキャンプの食材は、1回で使い切れる量に分かれているものを選ぶと、余らず、荷物も減ります。名づけるなら「1パック1食」です。
たとえば僕たちのソーセージは、1パック110gで2本入り。一人の夕食にちょうどいい量です。鹿ブラックペッパーなら1パックでたんぱく質17.9g、脂質を抑えたい方向けの羊ティムールペッパーなら1パックでたんぱく質21.2g、174kcalです。冷凍のまま持っていけば、クーラーボックスの保冷剤代わりにもなり、移動のあいだに解凍も進みます。
鹿肉ジャーキーは、1パック20gでたんぱく質14.0g。常温で持ち歩けるので、クーラーボックスを開けずに済むのもありがたいところです。
洗い物まで考えて、料理を選ぶ

ソロキャンプでは、料理より片づけのほうが大変、ということがよくあります。水場まで何往復もするのは、せっかくの一人の時間がもったいないですよね。
洗い物を減らすには、鍋を汚さない調理を選ぶのがいちばんです。僕たちのソーセージは、冷凍・真空パックのまま、沸騰直前のお湯で13分ほど湯煎するのが基本の食べ方です。袋のまま温めるので、鍋はほとんど汚れません。そのあとスキレットで焼き色をつけて、スキレットごと食卓に出せば、使った道具はふたつだけです。
湯煎のあいだに、同じ火でパンを温めたり、もうひとつの鍋でスープ用のお湯を沸かしたり。待ち時間に焚き火をぼんやり眺めるのも、ソロキャンプの醍醐味です。
一人の夜に、ちょうどいい一皿を

ソロキャンプの食事は、量を減らすより、組み立てを変えると満足感が上がります。たんぱく質、温かいもの、噛みごたえ。この3つをそろえて、食材は1回分ずつの形で持っていく。それだけで、一人分の食事はずっと楽しくなります。
誰にも気をつかわず、好きなものを好きなだけ。そんな一人の夜に、ちょうどいい一皿を見つけてください。
- ソロキャンプの食事で満足感を上げるには?
- たんぱく質のとれるおかず、温かいもの、噛みごたえや香りのあるものの3つをそろえると、少ない量でも満足感が上がります。
- ソロキャンプで食材が余らないようにするには?
- 1回で使い切れる量に分かれた食材を選ぶのがおすすめです。1パック2本入りのソーセージなら、一人の夕食にちょうどいい量です。
- ソロキャンプで洗い物を減らすコツはありますか?
- 真空パックのまま湯煎できる食材を選ぶと、鍋がほとんど汚れません。スキレットで焼いてそのまま皿として使うと、道具も少なく済みます。
- 常温で持っていけるたんぱく質の食材はありますか?
- ジャーキーは常温で持ち歩けます。ドットコミュの鹿肉ジャーキーは1パック20gで、たんぱく質14.0gです。











