メルマガ vol.43「自分を変えるとは。忍耐や努力ではない」

2025年一発目のコラムということで何を書こうかなーと考えました。新年になると、多くの人が新しい目標を立てます。しかし、その中でも続けられる人と途中で辞めてしまう人がいますから。努力というのはとにかくやればいいわけではなくて。

せっかくの新年、自分を変えるには良い機会。勝手に大変なハードルを自分に課して苦しむのは勿体ない。目的は同じでも、方法というか考え方はいつくもありますから。「とにかく自分に優しく」をモットーにする、僕なりのアプローチをお伝えしてみようかと。

 

肝心なのは入力と出力

テーマとしては何でも良いんですが、例えば体重を5kg落とす、としてみましょう。普通の人からすると大変そうなイメージがあるかもしれません。食事制限をして、運動をして。

ところが「タバコを辞める」と考えるとどうでしょうか?今は喫煙者のほうが少ないですからね。吸ってない人からすると「え、そんなの吸わなきゃいいじゃん」で済む話。

どうしてそんな簡単な話になるかというと、そもそもタバコを吸うという選択肢が頭の中に無いから。笑 当然ですね。笑

「タバコを吸っている人」が「禁煙という取り組みをする」ことで「タバコを吸わない」という結果が出る構造です。原因と結果というよりは、入力と出力と考えてください。
これが最初に「タバコを吸わない人」だった場合、なんの取り組みも必要とせず「タバコを吸わない」になるわけです。わかりますか、この構造。

 

少し例えを変えてみますね、「運動しない自分」が「頑張って運動を続ける」というアプローチ。しかしこれだと、モチベーションが落ちた途端やめてしまいがちです。「運動しない自分」という前提のまま、努力や忍耐で無理に続けようとするから。

少し伝わってきましたか?ポイントは出だしの部分、最初の入力そのものの上書きなんですよ。

 

入力そのものを変えるとは

普段僕はお菓子や間食をよく食べます。すぐ食べれるものが目の前にあること、それ自体が気になるんですよ。笑 食べきらないと気が済まない。一度食べ始めるともはやイナゴの大群が通ったようなもので。

それでも、試合が近づき体重を減らす必要が出てくると、ぴたりとお菓子を食べなくなります。これは「食べたいけど我慢する」という構造ではなく、「自分はそういうの食べない人」になったから。

「昨日まであんなに我慢できなかったはずなのに、いきなりどうして」よく不思議に思われます。だけど、僕そういうの食べない人ですから。目の前にあっても自分には関係ないもの。

スーパーで離乳食を見ても「うわー、食べたい」と思わないでしょ?だってこれは赤ちゃん用ですから。笑 自分には関係ないものを、そもそも欲しがる選択肢がない。

「減量のために我慢する」のではなく「そもそも食べない人になる」。その我慢という戦い自体不要ではないかと思うわけです。

 

自分を変える順番を間違えない

多くの人は「こうなりたい」という目標を立て、それを達成するために努力を重ねようとします。だけど、目標が遠かったり成果がついてこないと、挫折する。継続が難しい理由です。必要なのは、先に変えることなんです、最初の入力自体を。

「チャンピオンになりたいから努力する」のではなく、「自分はチャンピオンであるから、それに見合った努力をする」という順番。

 

何年以内に、自分は〇〇する。こう宣言することが目標達成には必要だという論もあります。僕はそれずっとピンと来なかったんですよ。一見同じように見えますが、エンジンの位置が違うと言いますか。目標に向かって頑張る、というよりも気づいたら目標は後ろにあった、というのが理想形で。

 

人に何か言われてやるのってめっっっちゃ嫌じゃないですか。人にやらされてる感。僕の場合、それが自分にやらされてるでも嫌なんですよ。笑 だからそのモヤモヤ自体を無くすために、最初の入力そのものから変えてしまう。

変なところで変な無理は良くないですよ。正しい無理だけを、本当に大事な場面が来た時のために、取っておきましょう。

 

以上、「とにかく自分に優しく」をモットーにする、僕なりのアプローチでした。何かしら参考になると幸いです。

それでは本年もどうぞ宜しくお願い致します!