鹿コラム
前回の記事にも書きました名古屋高島屋催事、スイング出来なかった原因と気づき。
催事やイベント出店は蓋を開けてみないと分からない部分が多分にあり、今回は大丈夫だろうか、と心配になるのが常です。特にデパート催事の場合は「まあ今日は今ひとつだったけど、切り替えてまた次の機会に頑張ろう!」とはならないんですよ。なにせ1週間続けてあって、開店から閉店まで売り場にいる訳ですから。笑
これといった一つの原因というよりは、高島屋の催事担当者と共に、頑張ろう!とした気持ちが少しずつ掛け違いを生み、いい具合にハマらなかったのが大きいと思います。小さな反省はキリがないので省きますが、この手の失敗漫談は死ぬほどありますね。何かのお役に立ちますと幸いです。では、一つずついってみましょう!
①こだわりとベタのバランス まずもって今回、「瀬戸内展10周年を記念」→「"10"に掛けてジューシーグルメというテーマで限定メニューを作って欲しい」→「肉汁溢れるビーフホットドッグ」に至る訳ですが、そこは誰が見ても分かりやすくうまそうな「チリチーズドック」で良かったなと。
スチャダラパーのライブ行ったらやっぱり今夜はブギー・バック聞きたいわけですよ。スピッツのライブ行ったらロビンソン聞きたいわけですよ。つまり定番、そこは期待したものを期待された通りに出すだけで満足だと。
今回しか食べられない限定のものを、という熱意に応える形で引き受けましたが、そもそも名古屋の人たちにとっても、いつも遠方からドットコミュをウォッチしてくれる方々にとっても、ドットコミュが広島にある以上、普段は食べられないわけですから。笑 わざわざ限定のメニューを用意しなくても。
そして、冷凍売り場がこだわりのソーセージラインナップなんだから、フードメニューはベタでいい。そこは店の雰囲気全体のバランスであり、こだわりとベタのバランス。
こだわりとベタのバランスについては、TPOなんです。通常店舗営業ならばそのバランスはこだわり8のベタ2で良い。みなさんある程度勝手知ったる状態で来てくれますからね。一方催事やフェスに出店するときは、初見の方がほとんどな訳で、そのバランスは逆転させてちょうと良い。これは一般ウケを狙うとかの話ではなく、TPOの話なんです。合コン行くからってビシッと決めてタキシードで行っちゃだめですよね。え、多分だめですよね?笑
僕が強みだとも思っている、徹底してこだわること。他には無いもの、自分がとことんこだわったものを作る。それに期待してくれた新任の催事担当者。わかったやろうと応えた僕。ジューシーグルメというテーマに対して考えて正解を出したつもりで、ギリギリで間に合わせてよくやったつもりで。
その結果ホットドッグとしてはあまり馴染みがない、どんな味かのイメージまでに少し距離を作ってしまった。それでも冷凍メニューの方がとっつきやすければそれでいいんです、ソーセージがベタで、ホットドッグが少し変わってる、そこはバランス。
そう言えば5年前の新宿伊勢丹でも黒ドック出してめちゃくちゃコケた。ズラッと並んだジビエソーセージに、漆黒の黒ドック。売り場全体に近寄り難い雰囲気。ようやく分かった。そうだったんだ。どっちもをやり過ぎたのかもしれない。笑
いつもやり過ぎてしまうんでしょうね。やり過ぎると良くない。ようやくこれに辿り着きました。広島帰ってから色んな人にこの話をしましたが、一部からは「いや、それ昔から言ってるじゃん」という声も返ってきました。あれ、そうだったっけ?。いや、いやいや違う。言われたくらいで分かるほど簡単な話じゃないんすよ。言われて分かるくらいならこの世の不幸はもっと減るはず。
自分がとことん納得するまでやらないと本当の意味では理解できない。とことん納得するまでやって、痛手を負って初めて自らの臓腑に刻まれると言うか、DNAレベルで組み込まれると言うか。
ということで今回の結論。
過去に何度かやっている出店や催事なのに、3回目以降にしてスイングしない現象。良かれと思って、こだわりの部分により磨きをかけて臨んだ結果、ちょうどいいところを通り過ぎてしまうという「こだわりとベタのバランス」のお話でした。
ま、こんなところでしょうか、1つ目は。
「ドットコミュがイマイチ振るわない時の18か条」の1つ目です。1つ目から地獄の解説量ですね。次号で終わりにしたいと思います。次回予告は「whatやwhyではなく、how to useの話」です。なるべく簡潔にまとめていきたいとは思っています。
Q&A
このコーナーでは皆さまからの質問を募集します。ドットコミュについて、ソーセージについて、鹿さんについて。ご質問・ご意見のみでも、お悩み相談でも、どしどしお待ちしております。このメールに返信いただくか、公式LINEまでどうぞ。「メルマガ質問」と文中に添えてもらえると助かります!
【Q.1】
鹿さんにはメンター的な存在の人いるんですか?
【A】
メンターとは「良き指導者」「優れた助言者」「恩師」の意。自分自身の仕事やキャリアの手本となり、助言・指導をしてくれる人材のこと。
結論から言うとたくさんいますね!誰かこの人、って訳ではなく。年がら年中とにかく周りの人に相談してますから。
今回のメルマガで書いた通り数々の失敗コレクターとしてやってきまして。やる前に経験者・先輩・先人たちに相談していれば、こんな窮地は回避できたかもしれない、と言う事だらけです。なので「困ったら相談、思いついたら相談、やる前に相談、まずは相談!」と僕の臓腑に刻まれています。
たった39年間生きてきただけの、自分一つの視点なんてたかが知れてますね。加えてどんなに「優れた助言者」でも、その人からのアドバイスだけ、ってのはバランスが良くないと思います。その人の何かが正しくても、全てが正しいわけじゃないですから。
という訳で、なるべく多くの視座と捉え方を集めてみる。清濁併せる全てが栄養ね。そこから何か一筋を見つけ出して動き始める、というのが他でもない自分の出番です。
【Q.2】
柔術の動画を見ていると、帯を付けているときと付けていないときがあるのですが、何か違いがあるのでしょうか?
【A】
やってる途中にとれるだけです。
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