焦がしリンゴバター（猪）

フィナンシェのエッセンスを閉じ込めた、唯一無二の個性派ソーセージ

名古屋・瑞穂区のフィナンシェ専門店 「フィナンシェリーアッシュ」 さんとのコラボで誕生した、これまでにないソーセージ。2019年8月に初めてお店を訪れ、構想から試作まで1年3ヶ月。じっくりと試行錯誤を重ね、ようやくたどり着いたのは、フィナンシェの魅力をソーセージで表現する という挑戦的な一品でした。

フィナンシェの魅力といえば、外はカリッと香ばしく、中はしっとり濃厚な食感。そして、バターの深いコクとナッツの風味が広がるリッチな味わい。そのエッセンスをジビエソーセージで再現していくために、

猪肉×卵白×生クリーム —— 猪肉と豚脂、塩・香辛料・海藻粉末を入れて高速でミキサーにかける。乳化して生地に粘りが出てきたら卵白と生クリームを注ぎ入れてさらに混ぜる。こうすることで生まれる、滑らかでぷりぷりの食感。

キャラメリゼしたリンゴ —— バターと三温糖を鍋にかけ、泡が立ってきたら1.3mmに角切りしたりんごを加える。多少のシャキシャキ感を残しつつ、強火で一気に加熱。フィナンシェの甘さを意識し、奥行きのある甘みとほのかな酸味を出せるよう。

ローストしたナッツ —— 機械で砕くと丁度いい大きさに揃わないため、少量ずつ手作業で砕いていく。しっかりとした香ばしさとコクを加え、食感にもアクセントを。

バターごとパック —— ソーセージと一緒にバターも真空包装する。湯煎する際に溶け出したバターのコクでソーセージを包み込み、優しく加熱。

これらの工夫により、ソーセージの肉々しさの中に、フィナンシェのようなリッチな味わいと香ばしさが共存する、唯一無二の味わいを演出。

【美味しい召し上がり方】

① 火入れは冷凍、真空包装のままボイルで。グツグツボイルではなく沸騰直前のお湯（目安90～95℃）に真空パックのまま入れて18分
② 溶け出したバターが袋の中でソーセージ全体を包み込む
③ 袋を開け、熱したフライパンで溶け出したバターと共にしっかり焼き。
④ 上手に焼けると、ソーセージの皮がザクロのようにぱっくりと裂けてくる。ここが食べごろです！

焦がしバターの香りが立ち、ジューシーな猪肉の旨みとナッツの食感、リンゴのほのかな甘みが口の中で溶け合います。食事としてのソーセージと、デザートとしてのフィナンシェが一体となったような、新感覚の味わいです。

ソーセージの概念を超えた、唯一無二のジビエソーセージ。甘く香ばしい余韻が残るこの味わいを、ぜひ一度お試しください。

※テレビ東京で放送されている、料理バラエティ「男子ごはん」2022年9月18日放送分でも紹介されました！