森道遠征初日の木曜日。広島から豊橋へ移動し、19時頃には会場に着いて荷物を降ろす。今回の宿は豊橋駅前。”朝倉未来の故郷”という以外特に印象は無い。
東京から来てくれたテルと合流し、再会の一杯をやろうと、豊橋駅前をウロウロし始める。
「何かお探しですか?」
声をかけてきたのは、おそらく20歳前後の若いキャッチの男の子。まあ、よくある話。
こちらはまだ「何が食べたいか」すら決まっていない。打ち上げでもないし、軽く一杯でいいんだけどなー、といったところ。
一方彼は「和食から居酒屋、何でも揃ってます!」と言う。
そうか、でもちょっと待ってくれ。俺たち自身が「今日という日をどんな夜にするか」考え中なのだ。
「ウチは7店舗もあって、僕も食べたんですがどれもめっちゃうまいです!絶対に満足します!」
それでも彼は捲し立てる。
満足するかどうかは、俺たち次第ではないのか。俺たちは今何を求めているように見える?昔選挙カーでもあったな。「あなたの幸福を実現します!」そう言ってた。その前に、俺の幸福が何か知ってるのか?
まず相手を見る。話をする。何を求めているかを掘り起こす。そういう順番だよな
「相手が何を求めているか」
最近の出店では(森道市場/日比谷音楽祭でもそう)、「ホットドッグとフランクフルト」というシンプルな打ち出しにしてます。
ウチをよく知ってもらってる方には聞かれますが。「今回はジビエじゃないんですか?」と。いえ、ジビエなんですけど、言ってないだけ。
以前は「広島県産の無添加ジビエソーセージ!」と何度も叫んでいたけれど。でもそれって催事やフェスに来る人たちにとって、1番先に知りたいことなのか。
沢山の現場に出ていると、他の出店者達の声掛けが、意外とシンプルなことに気がつく。「高知のカツオ」「揚げたてのドーナツ」。このくらいシンプルでいい。
逆に僕がお客さんの立場だったら。コーヒーが飲みたけりゃ「コーヒー」と書いてあれば、まずはそれでいい。気になればそこで初めてお店の人との会話が始まる。
例えば僕はエチオピアの浅煎りが好きなんだけど、「コーヒー飲みたいな」で既に良い印象を持っていても、話し出すやいなや「このコーヒー豆はエチオピアの浅煎りで、どこどこのシングルオリジンです。こんな焙煎でこんな淹れ方をしています」なんて一方的に説明されたら、「なんかこの店うるせえな」と思ってしまうかもしれない。笑
まずはシンプルに伝える。あとはお客さんと対話すればいい。あるいは対話したくない人だっている。その人が何を求めているかは千差万別。
さて、話は豊橋駅前に戻ります。結局タコスの店を選び、軽く食べて飲んだあと、帰り道でまた彼に出会いました。
「お兄さんたちが来てくれなかったから僕は悲しかったです」そう言ってました。
知らんがな。笑
ホテルに戻ってから、さてと寝る前。
「お兄さんたちが来てくれなかったから僕は悲しかったです」
これが段々ムカついてきた。笑
あの一方的なコミニケーション。相手が何を求めているのかを掘り起こそうともせず、ただ自分たちの店舗が如何にすごいかだけを話しまくり、最後「僕は悲しかった」と。お前最初から最後まで自分の話ばっかりやんけ。
「広島県産の無添加ジビエソーセージ!」
キャッチの彼にムカついたのは。努力の方向性を間違えてる奴を見るとその度にムカつくのは。以前の自分を見ているようだから。
次の日もいたら「お前の声かけがどうしてダメなのか」を説教してやろうと思った。だけど翌日彼はいなかった。
もしも来年、また森道に行くことがあれば、豊橋駅前にいないかな。「去年のあの日のお前の声かけだけどな、」きっと昨日のことのような熱量で続きを話すと思う。すぐ忘れる性格なのに、何故かそういう時だけは。何年経とうが言わずにはいられない。
まあ一年後まだ彼が駅前に立ち続けていれば、スキルアップしてるかもしれないが。再会を楽しみにしている。それ以前に、僕らが来年も森道呼ばれればの話だけどね。笑
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