なんか身体を動かしたいんよね、何か格闘技を始めたいんよね、そんな相談をされることがある。特に僕が話すような同年代だと大体30~40代。こういうときによく出てくるのは「キックボクシング」という選択肢。
いや、ちょっと待ってほしい。
格闘技をやるのは大いに結構、ただ、あなたがそこまで若くもなく、今から始めるんであれば僕からは「ブラジリアン柔術」を提案させてもらいたい。その理由を大きく3つに分けて説明しよう。
①年齢とともに落ちていくもの
キックボクシングを始めとするあらゆるスポーツには、色んな特性や必要とされる要素があると思う。そこでまず言わせてもらいたい。どうして"今から落ちてくるであろう"動体視力、反応速度、敏捷性、そういったものが重要な競技に投資するんだと。
ブラジリアン柔術は"マット上のチェス"と呼ばれていて、そのくらい知的でクリエイティブな競技である。(もちろんフィジカルも必要だけど)。技術、駆け引き、経験、メンタル、これらをもって肉体的な衰えをカバーした上で、かつ伸ばすことが出来る。自分でも感じるが、年齢とともにスピードや反応速度は落ちてきたかもしれない。だが20代の僕より今の僕のほうがより静かに、よりスムーズに、より正確に動くことが出来る。そして、その点においてはこの先も上がっていくことが見込まれる。
②試合に出やすい
試合が大小様々、全国各地で行われている上にカテゴリ分けも細かい。帯で分けられ、体重で分けられ、年齢でも分かれる。また、打撃が無いので心理的にも肉体的にもハードルが低い。僕ら世代だと、殴られたり蹴られたりする試合をコンスタントにこなしていくのは年齢的にも社会的にも厳しいかもしれないが、柔術ではそれが可能だ。スポーツは日々の練習もいいが試合こそ醍醐味だっだりする。追い詰められたとき、しんどいときにしか出会えない自分と出会えたり、日々の日常では触れることのないような視点や気づきを得ることができる。
柔術って怪我をしないの?という心配もあるだろうが、僕は安全な部類だと思っている。まあどの程度の安全かはその人それぞれの感覚によりますから。僕にとっては、バイクや自転車に乗るのと同じくらいは安全かなと思う笑。ヘルメットを被って交通ルールを守っていれば基本的には大丈夫ですよね。それでも当然ミスもすればもらい事故ってこともあり得ますが。かつ時速30kmで走るのと120kmで走るのとではまた話は変わってくるので、要は毒も薬も程度の話かと。というか草野球でもフットサルでもスノボでもなんでも、やる時はやりますから。階段から転んでも怪我する奴は怪我をしますから。
あと試合が階級別に分かれていることに関しては、食事を節制する良い理由になる。現代人は食べすぎだ。無理な減量をする必要ないが、試合をきっかけに定期的に少し身体は絞ることはオススメしたい。身体にキレが出るのはもちろん、頭もキレる。なんとなくのぼんやりした不調は食事を節制すると良くなることが多々ある。もう一度言う、基本的に現代人は食べ過ぎだ。
③おもしろいのに、やってるうちに強くなる
これは言わずもがな。強くなる。とはいえ一足飛びにすぐは強くならない。時間はかかります、先に言っておきますが。(ゆえに長く楽しめるとも言える)。僕の中で"何事も10年くらい頑張ればそこそこモノにできるんじゃないか"という理論がありまして。
さて想像してみてほしい。今から始めて10年後に強くなっている自分と、何もせず10年分衰えただけの自分と。どちらを選びたいですか?何かを始めるのに遅すぎるということは無いですよ。さあどうする。別に今までみたいに見てるだけもアリだぜ。
と、いったところで以上です、全部書くと20個くらいにはなるんですがなんとか3つにまとめてみました。
最後になりましたが、僕と柔術について事の経緯をお話しさせてください。
僕は広島市西区で「ドットコミュ」というジビエソーセージ屋をやっております。3年前、森戸新士選手をソーセージでサポートする、というタイミングをきっかけに森戸本人に柔術に誘われました。
当初は及び腰だったものの、2020年12月、LEOS柔術アカデミー岩国OPENとともにクラスに参加してみて見事ドハマり。2022年12月のLEOS柔術アカデミー広島OPENに合わせて、「サポートの形はソーセージだけではないはず」と思い、一部クラスをお手伝いさせてもらっております。(日中やって夜は寝るべき、という信条のもと朝クラス推し。)
このブログを見て少しでも「柔術を初めてみようかな」と思う人がいれば嬉しい。
あと、いいねと思った方はソーセージも買ってください(^^)